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枯れ葉の流れ着く先 【幻:前編10】 「Fictoin Story」 [小説(story) Fiction]

       ☆=Story【前編9】からの続きです、是非下欄【前編10】をお読み下さい=☆

   《横浜の病院にて》

 横浜の病院に付き、俺はヨシ子からの要請で一晩病院に泊まり明日再検査をする事に、

 監督いや社長に竹田君と久美ちゃんの休暇願いが得られ、今晩みなとみらいのホテル予約が取れたから明日ゆっくり久美ちゃんと横浜見物出来る事を両人に伝えることにした、先ずは興奮している海斗を病室へ無事戻し、まだ興奮で話足りない様子だったが、俺もここで検査をする為に入院する事を伝え海斗を宥め、ここの病棟夜勤の看護師に海斗の状態の説明のヨシ子を待って俺達は院内の外科の一般病棟に向かった、

 ヨシ子は迎えに出た若い看護師さんに向かって俺の移動用旅行バッグを渡し 「夫です、お願いするわ・・我侭言ったらきつく叱ってくださいね」 丸顔でふっくらした癒し系の優しい顔立ちの看護師さん俺をチラリと見て笑いを堪え 「ウフ・・わかりました」 きっとヨシ子の仕草が子供に諭す様にでも思えたのだろう

 ヨシ子は俺に向き直り 「リュウ!私達帰りますから 今日はなるべく安静にしているのよ、こちらの移動用バッグにパジャマと洗面用具入れてありますから、足りない物が有ったら 下の売店に有りますからね」 「あぁ」 看護師さんは浩子さんに目を移しながら笑いをこらえる様にして俺を待っている 今度はヨシ子が笑みを浮かべ「リュウにはちょっと看護師さん危険だな!私も泊まろうかしら?」「はぁー なに云っての?」「冗談よ!私も疲れましたから帰ります・・明日ね」

 浩子さんは神妙な面持ちで 「龍崎さん 今日は本当にビックリ大変な事に成り心配しましたが 大事に成らず安堵しました、どうぞお体無理をせずゆっくり休めて下さい」 「いえ」 「海斗と私の為に今日は本当に有難う御座いました、御蔭で海斗の明るい顔も見られ随分と気持ちが楽になりました」 俺は看護師の手前もあり、少し大人びた言葉使いで 「浩子さん まだまだ此れからですよ、一人で抱え込まず何でも皆に話して下さいね」 「はい ありがとう御座います」

  俺はヨシ子や浩子さんの後ろに控えめに待っている竹田君と久美ちゃんに近寄り 「竹田君久美ちゃんご苦労様 明日一日君たちの休みの許可監督にお願いしたから 明日はゆっくり久美ちゃんと横浜を楽しめよ、今晩のホテルの予約 手配したから帰りにヨシ子に聞いて・・夜景が綺麗に見える所だよ!・・」

 竹田君は驚いた様に久美ちゃんと顔を見合わせ、嬉しそうに 「本当に良いのですか?」 「あぁ、監督に君たちの休みの許可を得たから安心して」 久美ちゃん嬉しさと恥ずかしさをミックスした様な複雑な顔をして 「本当!・・信じられない、嬉しい!」 俺はおどけた様に「ほんとうだよ」 竹田君は神妙な顔で「はい、有難う御座います龍崎さんもゆっくり休んで下さい、それでは失礼致します」 「運転気を付けろよ!」 二人は嬉しそうに 「ハァーィ」 の返事、仲良く軽くお辞儀をしてヨシ子達をまった、hospital.gif

 ヨシ子は担当の看護師さんに向かって、俺を押出すようにして 「リュウ、分っているでしょう、看護師さんの言う事聞いてね、じゃぁ明日ね・・看護師さんお願いします」 全く子供扱いだ、

 皆と別れ、担当の若い女性の看護師に案内され病室へ、先ほどまでは緊張の為だろう余り痛みも感じなかったが時間が経ち緊張も解れたのか体中が痛む

 「ウッ!アイタッタ!」 看護師驚いたのか少し太めの体を一層密着させ俺を支えた 「余り痛む様でしたら、先生に鎮痛消炎剤出して頂きましょうか?」 看護師は俺のバッグを持って俺に寄り添い、手を腰に回し脇を支えて静かに歩いてくれた 「いえ、大丈夫ですから、余り薬には頼らない様にしていますから」 やっぱり お年寄りの男の先生よりこっちの看護師の方が柔らかく弾力があっていいや

 痛みを堪え看護師の肩に少し力が入ったのか 「無理なさらない様に 時には薬も良いのですよ」 と俺を促す様に見た 俺は曖昧に 「ええ」 と応えた 看護師は俺を促す様に 「病室に案内します」 それほど歩く間も無くすぐに病室に着いた 「其処ですから」 「なんだ残念!もう少しこのまま歩きたいな」 「バカなこと云っていないで さぁーベッドは此方です」 「はい」 「荷物はこちらのロッカーに入れて置きますから」 ベットの脇の細く小さなロッカーを示した 「有り難うございます」

 六人部屋の病室、左側の一番奥の窓側のベッドに看護婦さんに案内され2、3の空きベッドが有り一つはカーテンが締めてあり誰か眠っている様子

 俺の向かいのベッドはカーテンが開いている、そのベッドに左足をギブスされ吊り下げられて横になっている若者に 俺は声をかけた 「ヨォー!宜しくね」  と挨拶、若者は俺にペコリと頭を下げ 小さな声で 「はぃ」 と応え軽く挨拶を交わした。

 看護師は不思議そうな顔で俺を眺め 「あのぅー? 龍崎さんは先ほど先生が夫って・・鶴見先生の?」 きっとまだ知らされていなく余りにも釣合がとれなく思ったからだろう 一瞬迷ったが直ぐに解る事と思い「ええ、結婚式は未だですが最近入籍しましたので」 多分まだ話してないのかな?まずかったかな!でも夫と云った様な

 看護師はまさかと思う様な顔で どのようのに私の妻を呼んでよいか迷いながら 「鶴見・・いいえ、噂で結婚した様な話がありましたので、先生とは病棟が違いますから」  「そうですか・・」 余りにも想像と違い もっと威厳のある年上の人と思ったのだろう、

 看護師は慌てた様に話を戻し 「明日・・朝食後 直ぐにCTの検査ですから、一応検温と脈拍・血圧診ますから 着替えて下さい・・何か異常が有りましたらこのボタンを押せば直ぐ来ますから」 と言い残し部屋を離れかけた

 あぁーなんて長い夜か 「眠れないな 缶コーヒーでも買いに行くか」と自分に呟いた 看護師は急いで俺を制止して 「龍崎さん 今日は安静にして下さい、酷い打撲だそうですね 後から何が出るか解りませんから」 俺は冗談まじりに 「まさか お化けは出ないでしょう? ただコーヒー飲みたかったから」 看護師は冗談には耳をかさず、すまし顔で 「冗談ではありませんよ!その時大丈夫と思って次の日亡くなった方もいるのよ ちゃんと安静を守って下さい!」 「そうなんですか?」 「だから先生が心配しているのよ」

 看護師はおもむろに、俺の腕を取り脈を計る 俺は又冗談を思いつき 「看護師さん、俺の脈速いでしょう」 「いいえ正常ですよ」 「おかしいな?こんな美人に手を握られて血圧も高くなっているはずだが?」

 看護師は少しも顔も崩さず、すまし顔で 「龍崎さん!冗談でしょう眼科に行った方が、目がお悪いじゃぁないですか?血圧も正常ですよ」  そんな患者が沢山いるのだろう、あっさり交わされてしまった 「いやぁーそんな事無いよ看護師さんが菩薩様に見えるよ」 尚も澄まし顔で 「はいはい!今日は静かに寝て下さい、それにこの体温計ピッピッピと鳴るまで脇に挟んでください、コーヒー届けるまでに着替えと検温して下さいね」 「はい、こうですか」 

 「ええ、私行って来ますからその他欲しい物ありますか?寝ていて下さいよ」 「看護婦、師さん!」 どうも言いなれないな 「え!何か?」 ベッドの上掛けを捲り開いた所をポンポンと叩き 「だから看護師さんが可愛いから此処に・・」 小銭入れを渡した、すぐに冗談と解り 「鶴見せん・・!奥様に言いますよ、今日は静かに寝てください、余りうるさいと注射しますよ」

 「注射は俺が太の持っているよ」 呆れたように笑いながら 「もう~セクハラですよ!本当に安静にしていて下さい、本当に鶴見先生の旦那様ですか?考えられない!」 「解りました、眠れそうにないから話したくて」 「周りに迷惑かけないように」 少し厳しい顔をみせ、看護師が部屋から出て行くのを見て

 向かいの若者がコミック雑誌から目を此方に向け 「クックク」  笑いを堪え 「お兄さん、やるじゃーん」 俺は若者の足を手で示し 「如何したんだ、其の足」 若者は悪びれる様子もなく 「バイクで転倒!やちゃった!」 「そう・・粋がって!無闇に飛ばすから」 「如何して分るんですか?お兄さんは、痛そうにして?」 説明が面倒に思い 「お前と同じさ、車だよ」 「なーんだ!えらそうに人の事言えないじゃん」 話し方から生粋の浜子だと感じた 「まぁな」

 そんな話の中、先ほどの看護師が缶コーヒーと薬はヨシ子が担当の医師に報告していったのだろう届けてくれた 「龍崎さん、痛むようでしたら、この炎症鎮痛剤当直の先生が指示された物ですから置いて行きます服用して下さいね、それと缶コーヒーです」 「ありがとう優しいね」 看護師さんに手招きして口に手を充て 「ちょっと耳かして」 看護師は中腰になり顔を寄せてきた、俺は小声で 「出来たらここに添い寝してくれる?薬飲むより痛み取れると思うよ」

 呆れたように少し声のトーンを高くしたが本当に怒った様子ではなく 「もうー龍崎さんわ!いい加減にして下さい!結婚そうそうでしょう先生に言付けますよ・・周りに迷惑掛けない様にして下さいね!」・・「今晩私当直ですから痛みが有りましたらこのボタンを押して知らせて下さいね」 「はい」 「おやすみなさい!」  「ありがとう、おやすみ」 返事聞き笑いながら出て行った、 暫らくは眠れず、ここ一ヶ月目まぐるしく過ぎた日々を考えているうちに、さすが疲れもあって何時の間に寝てしまった。

 翌朝不用意に何時もの様に活きよい良く起き上がり、足や肩に激痛を感じた、安全ベルトの跡が残る程の衝撃が有ったものと思はれ改めて幸運だったと思った、夕べの看護師が朝7時頃俺の病室を訪れ周りの仕切りのカーテンを開けながら明るい笑顔で 「龍崎さーん、おはよう御座います、如何ですか?何処か痛みますか?」 俺の手を取り脈を計る 「おはよう、少し痛みますが大丈夫です、夕べは泊りで大変でしたね一緒に帰りましょうか?」

 俺の馬鹿げた話を無視して表情も変えずに 「龍崎さんは此れからCTの検査です、担当の看護師が迎えに来ますから、分りましたね」  ・・今度は笑顔の顔を近づけて軽く肩に手を置き子供を諭す様に 「私、明けで帰りますが鶴見先生に叱られないようにね」 俺も神妙な顔を作り 「ハイ恐いからね!・・解りました、昨夜からご迷惑をかけ、どうもありがとう御座いました」 笑いながら部屋を出て行ってしまった。

 向かいの若者会話を聞いていたのだろう 「ハァハァハッ!又振られたね」 「まぁーな・・又は無いだろう!看護師さん照れているからだよ、本当は俺の良さが解かっているんだよ」 若者、呆れ顔で 「気楽だね 思い込み激しいんだよ」 俺は恍け顔でとぼけた様に 「そうかな?」 「ほんと!気楽人だね」、

 突然 三十代前半の 青白く切れ長の瞼 涼しそうな目をした清潔で頭の良さそうな秀才顔の 男の先生が病室の誰かを探すようにゆっくり ベッドの名札を見ながら、俺のベット脇で立ち止まり暫く立ち 名札確認、暫く睨み付ける様な目で見ていたが 何故か俺も対抗意識が湧き目を離さずその涼しげな眼を刺すように見詰た、男は慌てた様目を逸らし 小さな声だが俺に聞かすように ぼそりと 「此処ではないか」 と洩らし人を探している素振りで踵を返す様に出ていった。

 何故か俺の心が騒いだ、向かいの若者に 「何時も先生の診察何時頃だ!」 俺の厳しい言い方の質問に若者は少し驚いた様に目を見開き 「普段一時半から二時頃からだけど、あの先生は見た事がないよ如何かしたの?」 俺は言葉を投げ捨てる様に 「何でも無い!」 俺の異変に気が付いたのか、若者のそれ以上の質問はなかった、

 ・・何故か胸騒ぎを感じ、直感したきっとヨシ子の元彼だな、何故か変んな確信をした・・噂を耳にして俺を確かめに来たのかな!・・出来るなら会いたくは無かったが以外にも俺は平常心で何の怒りも感情も湧かなかったが、俺の感が違って欲しい気持ちもあった、如何見ても動物的な男では無く余り印象的では無い人だ、俺なら別れた彼女の男などわざわざ見には行かない、其れにしても少しも怒りを覚えない俺はヨシ子を改めて心から信頼しているからだと思った、俺も変わったな。

白衣の佳子1.jpg 余り食欲の湧かない朝食を大凡は残し向かい若者と冗談を言いながら検査をまった、9時頃になり別の若い看護師が検査室に案内をしてくれてCT検査も終わり、お昼少し前に担当の医師では無くヨシ子が病室に、久振りにヨシ子の白衣のキリリとした姿を見て、あの頃の事を思い浮かべ何か不思議な想いで迎えた、 真面目顔のヨシ子、照れがあったのだろう 「おはよう、でもないわね、其処のおバカさん」 と俺に呼びかけた

 流石に職場で俺の名前は呼びづらいのか、俺と向かいの若者が同時に 「はい!おはよう」 と二人でハモルように返事をした、 ヨシ子はテレ笑いを浮かべ

 「あら、其方にもおバカさんがいたの、今日は此方のおバカさんに用があるの」 と俺に振り向き若者に背を向け俺に向かって仕舞ったと云う様な顔して可愛い舌を出した。

 俺の周りのカーテンを引き 「リュウCTの結果異状無いですって、良かったわ」 「うん、そうだね、今日は営業用の顔?」 「も~ぅからかわないで、このまま直ぐに帰っていいそうよ、かえる?」 「海斗に会ってから帰るよ」 俺は先ほどの先生の事を聞こうかと思ったが、それほどの事ではない質問を控えた、 「私、まだ診察残っていますから今日はリュウ家で休んでいなさい、そうそう・・看護婦さんに何か言ったの?楽しい人だって!」 俺、首を振って 「うんうん、べつに何んにも」 「・・まぁいいわ」

 ベッドから降りるときに、足と太ももの付け根、両肩がベルトの後も残り赤く腫れて痛かった いたずら坊主でも見るように着替えを手伝いながら 「やっぱりね!思った通り太腿付け根少し鬱血していますね、此れなら直ぐに直ります塗り薬頂いてきましたから塗りましょうか?」 「いらないよ」 「だめです!見せなさい青黒く腫れますよ」  肩と太腿の付け根を塗り終わり、俺のお尻を軽くピシャリと平手打ち 「痛いなーもう」 「はい、これでいいですよ、・・今日急いで帰りますから、おとなしく家で休むのよいいわね!」

 「うん・・CT検査ヨシ子も診たでしょう?」 「如何したの?何か!聞きたい事有るの」 「うん、脳の中輪切りにして診れるでしょう」 心配そうに俺をみて 「ええ!どうして?」  「脳の中にヨシコ、ヨシ子って、溢れるほど書いてなかった?其れとヨシ子の裸写っていたでしょう」 あきれ顔で 「まったく!もうー心配するでしょう!・・そうだ!私の名前だけで無かったわよ、あやしいな?私のでは無く変な女の子の裸写っていましたよ」 俺のジョークが直ぐに理解出来る様になった 「そんな事無いよ!一本取られたな、じゃぁ後で」 「おとなしく家で休むのよ・・いいわね」 「あぁ」。

 俺は着替えをすませ、カーテンを空け向かいの若者に 「じゃーぁな!」 若者驚いた様に 「あのう・・先生の旦那さんですか?」 「ええ!そうですが何か?」 ヨシ子は頭を傾げ問いただす素振りをした、 若者は気恥ずかしいのか俺に向かって 「ええ!ありえないすよ、こんな綺麗な先生と!・・言ちゃいますよ!」 ヨシ子はチラリと俺を見て若者に 「あら、家の人何かご迷惑でも?」 俺は慌てて色々喋られてはと 「べつに何んでも無いよ!」 若者に向かって 「あんまり飛ばすなよ、お前だけでよかったが人でも遣ったら取り返しつかなぞ、親に心配かけるなよ」 「ハイ、分りました」 「やけに素直じゃないか、じゃぁーな!」

 若者は慌てた様子で 「ちょっと!・・あのーう、龍崎さんはレーサーなんですよね、記念に足のギブスに何か書いて下さい」 ギブスには仲間のサインや悪戯書きが大分あった、多分俺が検査のため部屋を空けた時にでも看護師に俺の事を聞いたと思われる

 「俺でいいのか?」 ヨシ子は笑いながら 「この人にサインたのんだら、また怪我をしますよ!」 若者マッジックペンを俺に渡しながら 「大丈夫ですお願いします、今度レース見に行きますから」 「無理するな!それより早く足治せよ、今回の事故で車使えなくなったから、多分この次はレースに出られないよ、出るのはその次辺りかな」 「必ず観に行きますから」 「あまり無理するなよ、じゃーな!」 サインを済ませ病室を出てヨシ子は仕事に戻り、俺は海斗の病室にむかった。

 海斗の病室を訪ね、病人に元気も無いものだと思いながらも、適切な言葉が浮かばず 「やぁー、海斗大丈夫か?元気にシテイルか?」

 「リュウ!リュウこそ大丈夫なの?もう良いんですか」  「おぉー、もう何でも無いよ」 「良かった、心配じゃ無かったが、心配だった」  何か分けの判らない言い方だが、海斗の気持ちは手に取る様に判り嬉しかった 「そうだよ、俺は大丈夫だが車壊れちゃった!次のレースに間に合わないかも」 「もう乗れないの?」 「そんな事無いよ、この次だけだよ」 「良かった!又、出るんですよね」 「そうだよ」

 ちょうど海斗の検診に来た年の頃25・6の女性の看護師さんに海斗は 「ねーねー、凄いだよ龍崎さんレーサーなんだよ」 看護師さん俺に顔を向け 「あのー、鶴見先生の?、確か以前4.5年前かしら?此方に来ていましたよね」 海斗は看護師さんの口調から何かを感じ取ったのだろう 「先生と結婚したんだよ」 看護師は海斗から顔をそむけ小さい声で自分に話かけるように 「ええ!知っているわよ先生ずるい」 俺は良く聞き取れず 「え!何が?」 看護師は慌てた様に 「いえ何でも有りません、海斗君良いお友達が出来て良かったね」 「うん、昨日凄かったんだ車ぐるぐるって舞い上がって落ちたんだ、でもリュウは平気だったんだよ」 海斗は自分の事の様に得意げに看護師さんに話している。

 ちょうどその時、浩子さんも海斗に会いに来た、目ざとく母を見つけ報告をした 「あ!お母さんリュウがきているよ」 浩子さんは海斗を優しく見詰め ”うん” 言う素振りで静かにうなずき俺に向きを変え 「昨日は有難う御座いました、龍崎さんお話が有るんですけど、少し良いかしら?海斗すぐ戻るからね」 海斗はつまらない顔を見せたが、俺は海斗に向かって驚いた様に肩を窄めあげて 「じゃぁー海斗また来るからね」 海斗にサヨナラをして浩子さんに向き直り 「お母さん行きましょう」

 浩子さんと病室を出た所で 「龍崎さんはお昼まだでしょう?何処かで何か召し上がりましょうか?」 俺は一瞬良し!と思ったがヨシ子の顔が浮かんだ事もあり、痛みと疲れていた事もてつだって 「ごめんなさい!、今日は疲れていますからここの屋上で・・」 浩子さん少し戸惑った顔をしたが 「ええ行きましょう」

 二人は無言でこの病院の屋上に上がり話を聞く事にした、俺は海斗の今後の事との相談と思っていたが.. 浩子さんはおもむろに話だす 「実は、主人とうまく行ってないの、此処のところ話もろくに出来ない状態なの」 突然の話にビックリしたが 「そのーぅ・・・夫婦間の問題は・・・」 浩子はすがる様な眼差しで 「お願いです!、他に話す人がいない者ですから、龍崎さん、一人で抱え込まず話しなさいって」

 俺は言ってしまった事を少し後悔した ”まいったなー" 「それは海斗の事で、そう言う夫婦の問題はヨシ子の方が良いと思いますよ」 「ヨシ子には話せません、出来るんならもう話しています」 何処かにヨシ子に対しライバル心でもあるのかな 「話だけでも聞いて下さい、話せば楽に成るって・・」   俺は疲れて早く帰りたかったが仕方なく 「話だけなら、でも何のアドバイスも出来ませんよ」

 浩子さんは悲しみを堪えるかの様に 「実は、主人が浮気しているの!」 又か!男は如何して?俺も男、分らない訳ではないが、こんなに綺麗で淑やかな良い女性が居るのに!何故?俺には夫婦の事は解らない?

 怒りを抑える様に浩子さんは尚も話続ける 「海斗の事も有って、お互い疲れ切って居たの、主人は会社の中堅で、上から命令され下から愚痴で大変でその上、海斗の事、逃げたくなる、気持ちも判らないでは無いのですが、私に辛く当たるだけで・・他の女の人に逃げるなんて私耐えられません!」 その苦悩の症状が男心を揺さぶる・・

 「そう言われても、貴方が決めることです冷たい様ですが他人には判らない事が沢山ありますから、もっと親とか相談出来ないのですか?」 「親は決まった事しか言わないし」 俺には彼女の言う事が痛いほど解っていた、なんって愚かな質問をしているのだろう、又彼女の言い分だけでは、何も確信に触れないし判断も出来ない

 今度はかなり深刻な様だ 「とにかく、結論を急がず海斗君の事でお互いギスギスして居るのでは?ともかく、もう一度旦那さんと冷静に話会う事です、希望をもってゆっくり考え多くの人の知恵を得る様にて下さい、事情は解かり過ぎる程解って居るのですが本当に何のアドバイスも浮かびません、ご主人の事も知らないし、今日は俺も疲れていますから又相談に乗りますから」 あんなに理解している様な事を言って、なんでその場しのぎ事言ってしまったんだろう 「御免なさい、ゆっくりなさって下さい、昨日は有難う御座いました以前より海斗も元気に明るくなりました」

 浩子さんと別れて帰りの道のりを俺も戸惑い考えながら歩いた、 自分も散々苦しみ誰より理解し解っている俺が、孤独になって行く彼女に助けを求めてられているのに!海斗の事で荒んで行く夫婦の気持ち、口では立派な事言ってもそんなゴタゴタには入りたく無い気持ちと何も助けられない無力の自分と純粋では無い俺の気持ちに嫌悪感さえ覚えた、もっと前からの知り合いであれば?いいや、言い訳に過ぎない!皆と変わらないな!

 其れとは別に俺の心の悪魔が囁き頭を擡げようとしている、心の底で相談される事を期待し願っているのでは、此の心のざわめきは?、日本的で妖艶な魅力で迫ってくる彼女が怖い!だが危険な物に触れてみたい何処かで期待をしてる、俺ってなんって奴だ!..この様な場面で世の男達はどの様にするだろう?と思った、それに生意気に竹田君に久美ちゃんの事を言えた立場で無いな、この胸騒ぎわなんだ。

夕マンション.jpg よほど疲れたのであろう昼食も食べずに、今日は何も考えたく無い!家でコーヒーをドリップするのも面倒だ、缶コーヒーを帰り道の自動販売機で購入、今日は何も考えずに、ゆっくりするか、家に着きほっとした、リビングのソファーで横になり、缶コーヒーを飲み干し、いつの間にか寝てしまった、どの位寝たか?味噌汁の香りで起された、俺に軽いブランケットが掛けてあった 「ウーン、ヨシ子帰っていたの?」 起きようと体を伸ばし 「オーォ!イタタタ!」 「大丈夫?・・良く寝ていたから・・夕食出来たのだけど、起き立て食べられる?」

 「ありがとう大丈夫だよ・・ねーヨシ子ここに座って」 手で俺の座っているソファーを示した、ヨシ子は怪訝そうに俺の横に座りながら 「リュウ、如何したの?」 俺は再び横になりヨシ子の膝に頭を乗せ 「まさか!こんな事起きるなんて、驚ろかせて子供に影響あるかな?」 「それは誰だって驚くわよ、本当無事で良かったわ!・・リュウの子だもの大丈夫よ・・ 如何したの?何か有ったの!リュウらしくない」

R & Y 膝枕1.jpg 俺にも解らない、以前こんな事は一度も無かったのに、これからの俺のレーサーとしての先行きの不安か、車が壊れ乗れなくなったからか?漠然と自分の齢か?、何人のレーサーが色々な事情を持ち夢半ばで消えて行った事か!、米軍基地に通い何と無くアメリカの不況を感じ取りスポンサーへの不安を感じているのか?子供が出来た為か?それに浩子さんへの邪心の打ち消しか?それともあの俺を訪ねた細身の医者のことか? ”いや、ないないそれは無い” と慌てて否定した。

 以前の結婚の苦い思い、美奈子さんの時の二の舞になりたくないから?、それとも俺の動物的本能に漠然と不安を感じ徐々に大きく襲い掛かり無性に不安で寂しくになっていたのだろうか?

 ヨシ子も俺の様子から感じ取ったのだろう、膝の上の俺の頭を子供の様にさすりながら 「如何したの?何処か痛いの?」 「ううん・・ただ少しこうして居たいだけ」 顔をお腹に付けて 「大事な子供が出来たのに、こんな事で心配掛けてしまって」 レースへの不安と子供への戸惑い、漠然とした将来の不安と寂しさが俺をそうさせているのかなと思う。 俺から事故へのショックか何か不安を感じ取ったのかヨシ子は俺の頬に唇をあて 「リュウの気持ち解かっているから・・夕飯食べよう」 本当は過去の事故の度資金繰りに幾度も挫折を味わってきたことか 「もう少しだけこうして居たいよ」

 お腹を擦りながら 「少しだけよ、ここのリュウの赤ちゃんがお腹空いたって言っていますよ」 暫らくそのままヨシ子は優しく俺の頭を擦っていたが 「さぁー、もう良いでしょ食べましょう」 お腹の子とは云わずにリュウの赤ちゃんか!貴方の子供がここにいるのよ ”確りしなさい!” と云われている様で心に突き刺さる 「うん、そうしよう」 ヨシ子は俺の頭が落ちないように膝をずらし立ち上がり、ダイニングに移った 「味噌汁冷めちゃった暖め直すわ、テーブルに座って」

 「さぁー食べましょう、リュウ!いったい如何したの!車の事?それともお腹の子供のこと?」 「その事では無いよ、何となくチョッと、もう大丈夫だよ」 鋭いな、初めはレースに影響すると思ったが、考えてみればそれは違うだろう 「それなら良いけれど、何でも言って下さいね」 「子供の事では無いよ、俺達が感動して愛し合って出来た子だよ、嬉しいに決まっているでしょう、ただ実感が湧かないだけ、将来への別の訳の解からない不安かな」 しばらく二人の無言が続き、

 知らず知らず子供の責任を押し付けている事に気付いたのだろう話題を変えヨシ子は重い雰囲気を打ち消すように話始めた 「 ねー海斗君以前より気持ち元気に成った見いね、もうレースの話に夢中よ」 「うん気持ちから体も元気になるって言うけど、そうなる事願うよ」 「ええそれと、生きる希望が生まれ良かったわ、それにより身体が反応すれば良いと思い、どんな事でもしても・・・」 ヨシ子は何か言いかけて、言葉を詰まらせ思い直したように 「時々海斗君に会って下さいね」

 「もちろん、其れより此れは浩子さんにヨシ子に内緒にして云われたんだけれど・・・」 ヨシ子は如何したの?という表情で俺に問いかける 「浩子さんの夫が浮気しているって、如何してヨシ子に相談しないの?」 「本当に?・・初耳だわ!私にも解らない、どうして私に相談しないのかしら?・・」 ヨシ子は考え込むように 「何か有るのかしら?解らないわ」 「俺に夫婦の問題聞かれたって・・俺自身散々迷走してヨシ子に救はれた、そうでしょう俺に解るわけがないよ、それに海斗君の問題これ世間で思うよりもっと深刻なことだよ、国が何とかしなければいけない事だよ」

 「そうねー、私たち病院も県や国に働き掛け努力しているの、まだまだ移植と云う問題は人権とか色々の不信につながる問題なのよ、其れと若い人の臓器中々無いの、とにかく浩子とは親友で中学から大学まで一緒だったの海斗君の事も有るしリュウの説得凄く適切で感心したよ、だけどあんなにも夢中になり心配しているリュウを見て少し浩子さんにジェラシー感じたな!」 俺は別に悪い事もしていないのに内心ドッキとする思いだった 「・・・」 ヨシ子は慌てて今の話を打ち消すように少し声を高めきっぱりと 「でも・・浩子の悩み聞いてあげてね」

 俺は子供が嘘を見抜かれた様に何故か慌て早口で 「ヨシ子の気持ちも考えずに ごめん!、俺 今云った様に 何もアドバイス出来ないよ」 本当は浩子に会うのが楽しくも恐くもあったがあの妖艶さ危険な物程近ずきたくなる、不謹慎は解っているが惹かれてしまう複雑な気持ちだ!こうやって俺も含め世の男性達は浮気に走るのか?

 ・・ヨシ子、俺の心の動きを感じたのか驚いた様に 「リュウも浮気するの?」 「なんで! そう思うの?」 ヨシ子は気まずそうに黙って顔を横に静かに振って 「・・・ううん、 何でもない ごめん!」 「・・・」 「リュウは そんな事ないよね!」 なんでわかるのかなー女って怖い!

 ヨシ子は自身の複雑な気持ちを慌てて打ち消すように 「それより浩子、誰かに話す事で気が楽になる事も有るからお願いね」 こんなに友の為に尽くしているヨシ子を絶対に裏切れない、こんなに信頼され安らぎを与えられているのに・・と自分に言い聞かせていた

 俺は話題を変え 「うん良いけど何も出来ないよ、それと海斗の処に来た看護師さん俺にヨシ子の事はっきり聞こえ無かったが ”ズルイ” とかって余り聞こえなかったけれど、何か有ったの?」

 「あーぁ あれね! 以前 美奈子さんの入院中、あの時 美奈子さんの夫がリュウだって確認取れたのね、それで私も今日 言われたの・・ 以前あの看護師さんリュウの事気に入って誘って見ようかなって他の看護師さんと冗談で話しているのを聞いたのよ、・・・あの時はリュウは美奈子さんと結婚していたし 弟みたいで守ってあげたかったから、 それに病院の立場もあるから冗談でも良くないわと注意した事が有るの、・・それで」

 「・・看護師さん納得いったの?」 あの時俺はレースの事が全てであった為 「もっとも、どんな女性に誘われてもあの頃はレースの事で いっぱいで 断っていたと思うよ」 「一様、説明したけど第一そんな問題ではないでしょう! あの時と今では状況がちがいますし 別に私 悪いことした訳も無いし・・」 「・・・」 「あの看護師は優しくて真っ直ぐで良い子よ、でも今回の事は見当違い彼女自身解っていると思うの、その内修まると思いますよ」

 ヨシ子はため息をつき 改めて俺を見詰め 「それより リュウ! いくら甘えても良いからレースの事なら続けて良いのよ、そんなリュウを見る方がよほど辛いのよ!」

 「うん、今日は疲れていたから弱気になったのかなーぁ、それと次のオートポリスでのレース多分マシーン(車)修理出来ないから間に合わないと思うよ、次はエントリー出来ないよ、後は9月26.27日スポーツランド・スゴウまで無いからね」

 とは言った物の、何故か何処かで予感と云うかこのままで良いのか?弱小チームの悲しさ予備のマシーンが持てない、頭の片隅で漠然と、しかし何か不安と共に確実に俺の心が動き始めたことを感じていた。

 「リュウ、スゴウで今年のレース終りでしょう、今年のレーススケジュールが全部終わった後私達の結婚式考えていたの、それから式場など決めましょうよ」 「10月頃だね、お腹大きくならない?目立たないかなぁー」 「人に依って違うけれど大丈夫と思うよ、確かその頃の犬の日に腹帯する頃かな」 「俺、子供の事何も解からないから、それとお父さんになれるかな?不安でごちゃごちゃだよ!」

 「初めてだもの、私だって誰もがそうよ・・お父さん!頼りにしていますよ!」 ヨシ子は俺を元気づける様に明るく振舞った 「お父さんの若葉マークの講習会は無いの?」 「フゥフゥ、車の初心者運転じゃあ無いのよ、判らないわ?、多分妊婦のお母さん達に説明が有るからその時一緒に聞いたら良いのかも、調べてみますね」 「妊婦に交じり俺一人なの?そんなの恥ずかしいよ」 「それもそうね」。

      《オートポリス (不参加)》round 7 (08/30) No entry 

 次の日から基地ベースに出勤何事も無く通常業務についていた、お昼近くにレーシングチームの久美ちゃんから電話が有り  「龍崎さんですか、先日は有難う御座いました、御かげでとても楽しかったです・・」 「そう、楽しかったの?良かったね」 「はい!あのうー監督が話したい事が有るそうですから監督に変わりますから」 監督に代わり、何時もの監督と違って語りかける様に 「リュウ?車の件だが、なんとか保険会社に掛け合い全額負担出来るようになったよ、竹田君が何回も足を運び話を付けって了解を得て来たよ・・ただ今回チャーシ(車体モノコック)が如何しても間にあわずAuto Polis のみエントリーキャンセルしたから・・其のつもりで」 「判っていました色々大変な事ありがとう御座いました、竹田君にも宜しく伝えて下さい」

 思った通りだ他のチームなら予備のマシーン(車)が有るのに!仕方ないよな、尚監督から 「スポンサーにはチームとして私から各社に出場出来ない旨、お詫びと報告して了解を得ているから、それにリュウが受けた前の奥さんのアルミの会社、社長に直接了解を得たから心配ないよ、それよりリュウの心配をしていたぞ!」 俺に採ってはそれが心の負担になる だが監督に言える由もない 「有難う御座います、あそこは俺からもこの後報告しておきます」 「そうだな宜しく伝えてくれ」

 次は今年最終の Sportland Sugo(スポーツランド・菅生) 9月26,27日で今年のレースは終わる、引き続き美奈子の親の会社に報告を入れた、社長は出かけていて、秘書に俺の体調の事も含めレースでの事を詳しく報告し、社長に宜しく伝えて下さいとお願いした。

 その夕、普通なら会社と言うだろうが、基地内からでは会社でもないし、仕事場よりとでも言うより無いだろう、いずれにしても、仕事から戻り 夕食の支度だろう肉ジャガの匂いが漂っているキッチンで忙しそうにしているヨシ子に 「今日チーム監督から連絡があり、やはり次のレースは車が間に合わずキャンセルだって、少しのんびり出来るよ、週末俺達のチームのレーシングスクール錦糸町の事務所に寄り、後 銀座かお台場に行こうか?」

 「はい、リュウ コーヒー入ったわよ・・そうね、今の内でないと中々行けなくなるからいいわよ」 「じゃぁそうするね、俺最新のデジタルカメラとレンズ購入したいんだ秋葉原で見ても良い?」 「本当はそれが目的でしょう? ええ、いいわよ楽しみましょうよ、私も事務所見たいから」 「うん」 「今夕食の支度で忙しいから、お風呂に入ったら?」 「うん、そうするよ」 

 こんな会話が当たり前に過ごして居る人には、この幸せを感じているのかわからないが? 俺は一日の終わりに、奥さんが料理をして互いを労り静かに話し合え、俺には凄く平和で穏やかで、こんなほんわかした日々を迎えた事が不思議に思えた、風呂場に向かいながら、思わず現実か?両手で頬を軽く平手打ちし確かめた 「イタィッ!」 このあたりまえに過ごす事が何って幸せの事だろうと心に沁みるほど初めて感じた! 「リュウ如何したの?」 「何でもないよ!・・お腹すいた!」 本当に大事にしなくては。

   《JRAスクール事務所》

 次の土曜日に、ヨシ子と二人、東京錦糸町のレーシングスクール事務所を尋ねた、この小説の冒頭に書き記した様な、会話を事務所にて行い、その後お昼も近所のレストランに俺とヨシ子も含め9人ほど事務所.jpgでテーブルを囲んだ、其々、好きなメニュウをオーダーして、やはりレーシングカーの新しい技術やエンジン関係・カーボン素材の進歩等に暫らく話が弾み、

 一段落した処を見計らうようにヨシ子は、忙しい最中 海斗君に対して皆さんに優しく接して頂いた事、生きる勇気を与えてくれた事、それに俺の事故へのお詫びと皆さんの心使い等お礼を述べた、また暫らく座談が続いた後、ヨシ子は 突飛な事を幸ちゃんに尋ねた 「孝ちゃん、女装とかはしないんですか?」 俺は慌て幸ちゃんを庇う気持ちで 「そんな事どうでもいいでしょう!」

 ヨシ子は平然と 「リュウ、疑問を持ちながら影で勝手な想像する事の方が、よほど失礼よ」 俺はやはり、こんな処は先生だと思った、 孝ちゃん笑い顔を作り 「いえ、良いんです変に気を使われるよりよほど良いですよ・・・どれが本当の私か?私も悩みました!、女性ホルモンを与へたりでも今は自然のままで良いと思ったの、此れが自分だって・・」

 ヨシ子は頷き レーシングスクール-5.jpg「孝ちゃん、今まで沢山悩んだのね、私素晴らしい考えだと思いますよ、自然に与へられたままに孝ちゃんでなければ出来ない事も沢山有ると思いますよ、無理に自分を変えても苦痛が伴うだけです、決して良い結果は得られませんよ・・リュウも話していましたが孝ちゃんはメカニックとして素晴らしい技術と勘があるってとても褒めていましたよ」

 監督も同調して 「そうだよ、スクール用の練習マシーン(車)も全部整備しているし、生徒達に女性にしか判らない様な指摘などユーモアを持って指導をしてくれるから助かっているんですよ」 尚もヨシ子はその場の全員をゆっくり見渡し、落ち着いた口調で 「リュウも言っていましたが、このチームの人達は本音で話しあってとても好きだって、私も監督はじめ皆さん素晴しいチームだと思っています」

 それに何時もと違って、その場を仕切るヨシ子に威圧と感じ迫力さえ感じた、やはり沢山の優秀な人たちと対等に意見を述べているのだなと改めて思った、尚もヨシ子は話を続けた 「それと、竹田君と久美ちゃんもう解かっていると思いますが、本当に安らぎを覚え、心休まる人を見失わない様にする事ですよ!、色々な人や物事を知ることはとても良い事と思いますが、一時の感情で大事なものを失う事になってしまってからでは遅いのですよ」

 竹ちゃんは突然自分に話題を振られ当惑しながら 「ええ、良く解りました、失いかけて初めて気付きました、久美子は余り身近すぎて、反って解らなくなってしまって・・・」 「これから2人、如何しなさいと云う事では無いのよ、ただ一時の感情で物事を決めないようにする事ね」

 やはり先生だ何時の間に主導権を取っている、久美ちゃんは見方が出来た思いだろう急に明るくなり 「時々ヨシ子先生のレーシングスクール-10.jpg処に伺って良いですか?」 ヨシ子は俺の顔を伺う様に 「休みの時には何時でも良いわよ、ねーリュウ?」 急に俺れに振ってきた、俺は相鎚を打つ様に 「ヨシ子さえ良ければ構わないけど」

 ヨシ子は俺の返事に少し迷惑しているだろうが澄まし顔で 「良いそうよ、何時でもどうぞ」 「はい、その時はお願いします」

 孝ちゃんは相変わらず俺の味方で 「リュウが来てから、もっと纏って来たと思うよリュウはハッキリ言ってくれるから」 俺は照れ隠しに 「みんな、監督の優しい気使いが有るからだよ、監督の仁徳だね!」 と話を振った

 ヨシ子はまだ個々にチームの主だった人に気を使い今度は井原君に話を向けた 「井原さんとは余り話し会った事有りませんが、監督が一番信頼して頼りにしているようですよ・・それにリュウも井原君にマシーンを任して置けば大丈夫と絶対的信頼を寄せていますよ」 俺もヨシ子の援護に 「井原君の人柄と思うよ、技術も素晴らしく本当に頼りにしているんだ」 井原君は照れ顔でやめて下さいよと言う様に手の手のひらを横に振った ヨシ子は改まり 「今までレース等ではお会いしましたが、正式に挨拶は未だでしたので、チームの皆さん これからもリュウや私しを宜しくお願い致します、

レーシングスクール-25.jpg 挨拶が遅れて今になってしまって・・リュウ共々宜しくお願い致します」 と立ち上がり頭を深々と下げた、

又席に着きヨシ子 「ところで監督さん、これはリュウの事故の事で思ったのですがスクールの練習も兼ね、心臓機能停止時の為にAED(自動対外式除細動器)の設置をお願いしたいのですが、どうでしょうか?」

 やはりヨシ子は凄い主導権を取っている病院でもそうなのか?別の面を初めて知った思いである、監督も感心した様に 「いやぁ、こちらこそ、早速手配しておきます、何か起きてからでは遅いですから、やはり良い所に気が付きますね」

 もう一人、新しくチームに加わったと思う人を手で示し 「森田君こちらに」 呼び寄せ 「森田俊夫君です、スクールの優秀な卒業生ですが、今度私の助手にドライブ、インストラクターとして加わりました」 俺は冗談混じりに 「おぉーライバル出現、恐わ!・・宜しくね」 森田君は真面目な顔で 「龍崎さんには全然追いつきません、まだまだですよ!、宜しくお願いします」

 俺は感じたままに 「監督、チームもスクールも少しずつ形が出来て来ましたね」 監督嬉しそうに 「竹田君が、頑張ってスポンサー集めに紛争してくれて、運営も機動に乗り始めて来ているよ、リュウの云う通りスクールの宣伝インターネットに乗せる事にしたよ」 「そうですか、此れからは効果が有ると思いますよ」 監督ちょっと不安そうに 「・・だとよいが」 監督との話も済んだので 「今日は俺達寄る所が有りますから、そろそろ失礼させて頂きます」 と挨拶を交わしヨシ子とレストランを出た。

 スクールの皆と別れ何か次のレースに出られず落ち込んでいる俺の様子を感じたのだろう、事務所でのヨシ子は少しでも俺の役にたちたいと考えたのでしょう、子供の事や私の事は気にしなくて良いのよと事務所でのアッピール、だから悩まず続けなさいと間接的に俺に訴えて居ることが俺には手に取る様に解り、愛おしく感じた事は事実だが、このチームでの不安は消えなかった。

 ヨシ子の気持ちが解っていたが 「事務所では有難う!心配掛けて俺なら大丈夫だよ、レースに追われずに丁度身体休めにいいよ」 「リュウ、私の勉強の為もあったの、気にしなくていいわよ、それよりカメラ見たいんでしょう秋葉原に行きましょう」。

 秋葉の電気店をしばらく観て歩いたが、余り購買意欲の有る物が無く 「帰ろうか?」 「本当にいいの?」 「うん」 「あのカメラ、子供みたいにじっと見ていたから買ってもいいのよ」  ヨシ子は優しく微笑んで俺を促した 「いいよ!只電気物や機械物の新機構を見るのが好きだから、でも、もういいや帰ろう!」 「ええ本当に良いの?私も家でゆっくりした方がいいから帰りましょう」 「じゃぁ帰ろう」。

 帰りの車の中でヨシ子疲れた様に  「私、家で静かにリュウと二人だけで明日の日曜も過ごしたいの、良いでしょう?」 「うんそうだね」 「真っ直ぐ帰りましょう、リュウの好きなステーキ焼いてあげますから、良いでしょう」 「良いけどこれから料理疲れない?お腹の子供に余り負担掛けてはいけないから」 「心配しなくても焼くだけだから大丈夫よ、誰にも邪魔されなく何も考えずにリュウの側にいたいの」 何か普段のヨシ子と少し違うなと思ったが 「本当に?嬉しいな!俺も同じだよ、じゃーぁ真っ直ぐ帰ろう」

スクールからの後1.jpg 車の中ではヨシ子も疲れた様に言葉少なく家に着いた 「あ~ぁ、此処が一番ほっとするよ」 ヨシ子急に抱きついて来て 「リュウ、大好きよ!」 突然のことに戸惑いながらも 「如何したの?急に!、十分解かっているよ!俺も愛しているよ」

 今度は急に後を向いて、今までの全ての不満を吐き出すように悲しげな声であらぬ方向にぶっつける様に 「解かっているわ!解かっているけど、リュウは皆に優し過ぎるのよ!浩子だって、久美子さんも、レースクイーンだって皆、リュウが目的よ!それにベースに行った時もパトリシアさんのリュウを見る目が・・」 

 俺はヨシ子の急変に驚き 「ヨシ子今日は、どうかしているよ!」 ヨシ子は聞き入れる様子も無く、それより自分の力ではどうにもならない事が起こり、俺の力に成れない事に苛立ちと悲しみが重なり、苛立ちが爆発したようだ!

 尚もキツイ声で 「一番許せない事は前の奥さんの美奈子さんの事!何時もリュウの心の中にいるのよ!時々寂しそうな顔をして美奈子さんの事を考えているんでしょう!だから浩子に説明した時も真に迫っていて浩子は解って頂ける人がいるのだと心が動くのよ!・・それにスポンサー・・なんでもないの・・、私の力ではどう逆立ちしてもレーシング・カーなんって用意出来ないし如何にもならない事解かっていても!・・私悲しかったの」

 こんな悲しげで怒りを堪えたヨシ子を見たのは初めてだ、女の人の感の鋭さに驚かされ何時も賢く賢明なのに、お腹の子供のせいでバランスが崩れたのかな?涙まで流して・・

  俺はどの様に扱ってよいか判らず、ただ俺は弁明に懸命だった 「ヨシ子!浩子さんに話た時だってヨシ子が心配して力になって云ったからでしょう、俺は協力しているだけだよ、それと俺が幸せを感じれば感じるほど・・其の通りだよ!美奈子の事が・・でも今の俺にはヨシ子しか いないよ!ヨシ子が一番知っているくせに!」 「やっぱり、そうだったのね!浩子の事はいいの・・・でもリュウは今でも・・美奈子さんの事頭では解かっているのよ!でも何故か寂しいの!私、間違っている?」 と問われても!俺には・・・

 ヨシ子がそんなになるなんて、以外過ぎて腹も立たず、反って愛おしくなり確り抱きしめた俺はただ 「ごめん」 だけの言葉だけ見つからず繰り返した 「ごめんね」 しばらくして落ち着き 「俺がどんなにヨシ子に救われたか、人に優しく出来る様になったのもヨシ子の御陰だよ、愛する事の素晴らしさをヨシ子が教えてくれたんだよ!」 とやっと説明した

 「うん、本当に頭では判っていたんだけど・・私、リュウを縛りつけてしまい!いやな女になってしまいそう」 きっと俺の事故、ヨシ子が一番心配していたのにも関わらず、浩子さんを気ずかった事と、美奈子?まさかスポンサーの件?そんなはずは無いと思うが俺の心の中に未だに美奈子がいる事が許せなく悲しくなったのか 「もう、分ったから!ごめん・・大丈夫?じゃないよね!」・・「俺の方が、今こんなに幸せで、愛しているのに・・」  続く後の言葉を飲み込んだ・・

 本当はヨシ子を失ったら多分狂ってしまうのに、甘え過ぎたのか!こんなに可愛いヨシ子を見た事がない、ヨシ子だってそうだよ、俺だって言いたい位だよ、病院での男の先生の見る目、男の患者、友達、俺だって感じているよ・・でも、違うな、俺はかえって、優越感を覚えるのに、男と女は違うのかな?・・後々ヨシ子が本当に悲しく思った、理由が解る事になる・・俺の心の中で目ま苦しく駆け巡っていたが、言葉にするものが浮かばなかった、只々抱きしめる事しか出来なかった。

 暫く泣いてスッキリしたのだろうか? サーロインステーキ.jpg「ごめんね、私、嫌な女に見えたでしょう?・・お腹すいた?、今焼くから自分でコーヒー入れてね」 俺は気分を変え様と 「あんなヨシ子を初めて見て、チョッとビックリしたけど、可愛いなって!思ったよ」 「・・・私は女よ・・リュウ解っていない・・」 なんって答えて良いか解らず 「・・・」 ヨシ子は気付いた様に 「ステーキ!リュウはミディアムレアーだったね」 「俺、生粋の肉食系だから一緒にヨシ子の美味しいお尻、レアーで襲っちゃうよ!」

 ヨシ子も俺の冗談が解ったのだろう 「本当?嬉しいわ!今襲ってよ」 俺のジョークに乗ってくれた 「そのお腹で大丈夫なの?」 真面目に質問した俺にヨシ子は答え 「人によって違うけど、優しく優しくしてくれたら?・・でも今は大事にしょうね・・リュウ、リュウは我慢しなくて良いのよ、何時でも言ってね」

 何か俺の事を全て見通しされている様で恥ずかしさの為ふてくされた返事をした 「解っているよ・・ ”求めよ、さらば開かれん” だよね」 本当はマタイ伝7章の ”求めよさらば与えられん” だが、どんなジョークを返しても俺の気持ちが解っているのだろう

  「バカ!リュウたっら!・・でも本当にそうしてね・・お願いよ、私だってそうするから」 俺の言った意味が解っているから軽く怒って見せ優しくサラリと言ってくれた、やはり先生だ男の生理も知っている一度も先生としてのプライドや鼻に掛けた事はなく優しさに満ちていて嬉しく思った。

 俺は気分を変えるためステレオのCDを変えに席を立ち ショパンのノクターン20番(遺作)を静かに繰り返し流した

 「リュウ、私も好きな曲の一つよ」 「だと思った」 「ねーリュウはブレッドより御飯の方が良いでしょう、それとサラダ、コースローにフライドポテトにシメジのバター炒めとマッシュポテト此れは私が好きなの、スープ作って無いから代わりに味噌汁、和洋折中で良いでしょう」 本当にヨシ子は最近益々料理も手早く味も美味しくなった、

 静かに曲を聞きながら俺は 「このお肉美味しいね、ヨシ子の涙で少しショパイかな? 俺達、何か問題が有ったら直ぐその時話合おうよ、後からお互い愚図々するのが嫌いだから」 ・・ヨシ子は言ってしまったら、サッパリしたのか・・ 「ええ、そうしましょう」

 暫らく曲に耳を傾けていたヨシ子は思いついた様に 「リュウ!明日ゆっくり海の公園を散歩しましょうよ、お昼のお弁当は私も手伝いますから、リュウの美味しいクラブサンド作って、ねーいいでしょう」 「いいよ、それにカスクルートも作ろう」 「カスクルートってなに?」 「フランスパンのバケットを立てに二つに割ってハムやチーズ等はさむサンドイッチだよ」 「うん、それも作って!」。

 海の公園ウインドサーフィン.jpg次の日の日曜日朝9時過ぎまで久しぶりに寝坊をし慌てて二人してランチのクラブサンドやカスクルートを楽しく作り 出かけた、

 海の公園で青く晴れ上がった空と微かに見える八景島のジェットコースターの骨組が見える、 互いの手を取りゆったり眺めながら砂浜を散歩する、 静かな細波(さざなみ)の上にはウインドサーフィンの講習会でも有ったのか沢山練習している人達がいる。

 ヨシ子は俺の手を引き寄せ互いの体を密着させ 「リュウ、昨日はリュウに当たってごめんね、余り私の仕事の事で迷惑かけたくなかったから病院での出来事耳に入れないようにしましたが、医師の立場で話せない事もあって、・・海斗君の事である先生達から公平ではないと非難されたり、むしゃくしゃしていたの!其の外の事もね、其れとスクールの事務所でね・・まあ、其れは良いけれど・・そんな時、リュウは無神経に前の奥さんの事、浩子に話してだから・・」

海の公園.jpg 「悪かったよ、ヨシ子の気持ちも考えずに、ごめん!、此れから気を付けるよ」 気持ちの上で何かヨシ子の助けにならなければと思い 「俺はね、医者の事や医療の事は何も解らないが、医者や患者や患者の家族の中にはやきもちを持つ人がいることも判るよ、だからと云って、何も特別扱いする訳でも無く出来る事を手助けして上げられるのに変な理由を付け何もせず助け無かったり何も遣らない事の方がもっと悪いよ、・・

 ・・医者でしょう少しでも助けられる望みが有るなら、出来る事を一人でも少しずつやってあげれば其れで良いと思うよ、ヨシ子の立場は解るが公平を保つ為に何もしないの?その人その人に合う事を遣れば良いと思うよ、自分の信念をもって治療に当れば良いじゃない俺はそう思うよ、ヨシ子は何も間違っていないよ、負けるなよ!何の為に医師としているの?何時ものヨシ子は何処に行ったの?」

 「本当にそう思って下さる?」 「当たり前だよ、自信を持ってよ、そんな基本的な事を忘れ’事無かれ’の偏見野郎、俺がグウの根も云わせないよ、行って説明しようか?」 あの時の白衣姿の先生が思い浮かぶが、顔は何故か余りハッキリ思い出せないが、何故かあいつだな!と思った 「大丈夫よ私がちゃんと説明するから、心配してくれてありがとう又リュウに教えられたね」 もしかして俺の直感当たっているのかな?そんな事どうでも良いけど、これ以上何か有れば俺が絶対許さない!と思ったR_yoshiko-2.jpg

 「俺に本当の意味での安らぎを教えてくれて本当に幸せだよ、いつもの自信持ってよ」 子供のせいで、少し情緒不安定な処有るのかな?

 ヨシ子は俺を縋る様に見詰め 「ねー、リュウこのまま時間が止まれば良いのにね、私何か意味もなく不安なの、恐い位こんなに幸せなのに・・リュウ大好きなの!愛しているわ・・何んでか涙が出てきちゃう変よね」

 俺はヨシ子の腰に手を回し引き寄せ歩いた、きっと年上の彼女が初めて責任も何もかも、捨て去り初めて俺に本当にぶっつかり甘える事が出来たのではないか、初めてヨシ子の力になれた気持ちがして俺は心から嬉しかった

R&Ybeach-sands.jpg 「ほら見てごらん、太陽も波もキラキラしてサファー達皆も楽しそうに笑っているよ・・お腹の赤ちゃんもお母さんの事心配しているよ」 「ええ、本当変よね?」 俺は話を変え 「俺のお母さんの家の近くに教会が有るけど、結婚式の事聞いてみようか?、それとも和式?」 「まだ決まってないのよ、リュウはどっちら?」 「此れこそヨシ子が決めてよ、着る物も有るから俺はどっちでも良いよ、俺には神様は一つだよ、山の神、ヨシ子様・・本当にどっちでも良いから」

 「私そんなに強くないし恐くないよ!」 「ごめん」 「ねーヨシ子、可愛いでしょう?」 その顔は普段、確り意見を言う顔ではなく、無邪気な子供のような笑顔を見せ俺の手を引き同意を求めた 「最高に可愛いよ」 「嬉しい!式の事リュウのお母さんの意見も聞いてから決めます」。

 それ以来ヨシ子の気持ちの乱れもなく以前以上優しくなった様な気がした、暖かく和やかな日々が続き・・・、

 お母さんと式場を決めに、何故か母とても気が合う様だ、電話で相談したり二人で出かけたり、母の知り合いの外人墓地の近くの山手エレン教会に決めた様で、本当に親しい身内と友人で静かに行いたいわ、とヨシ子の希望、後は港の見える丘公園近くのホテルでささやかな披露宴を行う様に、俺の母と進めている様子、全てヨシ子に委ねている。

 話は変わるが、車のダメージで次のレースの欠場を知りチーム事情が解かったのでしょう、他のチームから来年移籍のお誘いが2,3有ったが丁重にお断りした。 暫らくは新車(レース・カー)の調整で忙しく今年最後のレース、スポーツ・ランドSUGOの日が近ずき、新しいマシーン(レース・カー)も到着し富士に2回ほど調整とドライブの感触を確かめに出かけた、多分前のマシーンは以前何らかの原因でモノコック・チャーシ(車体)全体にダメージが有り、調整出来なかったのかも又リヤダンパーの新しい規定変更もあり、又エンジンは以前より立ち上がり回転やバランスも良くなり大分ドライブしやすくなっていた、後はチームが運送会社にお願いしSUGOのサーキットまで運ぶ手はずだけだ。

 その後ヨシ子からも海斗に会いに行ってと度々要請が有り浩子さんの事もあり少し躊躇したが、子供には関係ない、とにかく俺の話を聞き漏らすまいとあのキラキラ輝く目でつぎから次えと質問してくる・・大好きだ!、ベースでの勤務の帰りに海斗を尋ねる事にした。

 海斗の病室のドワー開け 「やー、海斗久しぶり!」  ちょうど夕食が終わった処、海斗に飲ませる薬の確認に先日の看護婦が来ていた、海斗嬉しそうに 「リュウ来てくれたの、全然来てくれなかったから心配したよ、ヨシコ先生に聞いてもリュウは今は新しいレーシーング・カーの調整で忙しいからって」 心なしか海斗は痩せた様に思えた 「そうか、俺も海斗如何しているかなって何時も思っていたよ」 看護師に向きを変え 「看護婦さん、少し屋上まで連れて行って良いですか?」 今は日も長く午後5時頃だというのに、まだ外は明るかった 看護師さん穏やかに答えた 「ええ、少しなら構いませんが」 「海斗、看護婦さんが良いってよ、行くか?」 また、つい看護師さんを看護婦と呼んでしまった

 「はい、行きたい!」 看護師さんが用意した車椅子に海斗は目もくれず、俺に向かって両手を出してきた 「リュウ、抱いてよ、ねー」 意外な言葉に驚いたが、余りにも要求するので、海斗を抱き上げた、思ったより軽い、俺の首に手を回し顔を胸に押し付けてきた 「如何したの?海斗!赤ちゃんみたいだぞ」

  今度は海斗が右肩にの顔を寄せて 「だって、全然来てくれないから海斗の事嫌いになったと思って!」 如何したのだろう海斗らしくない 「ばかだな、嫌いになる訳無いだろう、如何してそんな事言うの?」 看護師さんが、顔を横に振り目配せして、俺を制止した、何か有ったのか? 「よし、このまま屋上に行くか、海斗!」 頭を2回ほど俺の肩に押し付け微かに 「うん」  と合図した、看護師さんも他の若い女性の看護師さんにその旨を伝え、俺と車椅子を押して屋上に付いて来てくれた

 俺は海斗と海の公園の海を眺めながら 「海斗、ピッカピカ新しいマシーンが来たんだぞ!それで走って見て凄く調子が良いんだ!」 海斗 「ほんと!今度は一番に成れるよね!」 「だと良いが、やって見ないと分からないよ」 「なれるよ!リュウならきっと一番だよ、ねー看護師さん、リュウは一番早いんだよ」 看護師俺の顔見て 「そうなの、龍崎さんはそんなに早いんですか?」

 俺はテレながら  「アハハハ!バカですから、車で走ることしか出来ないので」 海斗、急に怒った顔で看護師さん見て 「そんな事ないよ、コンピューターで走り方とかメカニックに色々教えたり凄いんだ!」 看護師は訴える様な眼差しで俺を見て 「だって、ヨシコ先生が好きになった人でしょう、私以前から・」 俺は何か聞いてはならないと感が働きそれ以上喋らない様に遮る 「ヨシコ先生も今では俺のバカさかげんに呆れているよ」 今度は海斗に目を遣り 「それより海斗もっと元気になり先生の許可が下りたら俺と八景島の水族館に行こうよ!」 海斗は目を輝かせ 「ええ!ほんとう?連れて行ってくれるの、リュウ約束だよ!」

 ヨシ子が勤務も終わり屋上にやって来た、看護婦さんに向かって有難うと伝え後は私が診ますから、看護婦は頭を下げ海斗に手を振り立ち去った、

 海斗は嬉しそうに 「ヨシ子先生リュウが八景島に連れて行ってくれるって!」 ヨシ子は海斗に念を押す様に 「そうなの良かったわね、早く元気に成らなくては・・ね!」  海斗は真剣な眼差しで 「リュウも、そう云っていたよ約束だから!」 ヨシ子は嬉しそうに海斗の話を聞き俺に顔を向け 「リュウ有難う来てくれて、一緒に帰りましょう!」 海斗はヨシ子を睨むように 「だめだよ!リュウはまだ僕といるの」

 ヨシ子も海斗の異常に気が付いたようで 「いいわ私、先生 先に帰るから」 俺は頷くように頭を振りヨシ子に向かって 「さっきの看護婦に事情聞いてよ」 其れだけで全て理解した様だ、ヨシ子も頷き 「判ったわ、後で車椅子置いていきますから、頼むわね

 「海斗、重くなったよ!リュウの大事なハンドル握る手が痛んだら困るから、下ろしても良い?」 「うん降りる、でもまだ側にいてね」 車椅子に海斗を座らせ 「海斗如何したの?リュウも約束守るから話してくれるかな」 「うん..お母さんが、お父さんもう海斗に会いに来ないって..」 「なんで、お母さんはそんな事云うの?」 「お母さんがもうお父さんと一緒に住めないからだって」 俺は浩子さんに対し少し怒りを覚えた何の為に海斗に話したのか! 「でもね、一緒でなくてもお父さんは海斗のお父さんなの、きっと来てくれるよ」 「でもぅー、今は来てくれないの」

 こんなに小さい良い子が、こんな大変な手練を抱え何故?人の運命とは神とは何だろう!人々は皆公平だと綺麗事を言う生まれた時から差別あるのに、俺は言葉に詰まり 「今は、きっとお父さん忙しいだよ、お父さんも疲れて休みたいんだよ、きっと元気になり可愛い海斗に会いに来てくれると思うよ、だから海斗も先生や看護婦さんの言う事を聞き、一生懸命頑張って元気になってお父さんを助けてあげなければね」

 海斗は小さく頷き 「パパ疲れているんだ?」 「そうだよ、リュウだって事故して休んでいたんだから、海斗もリュウもお父さんも皆休んで又元気になるんだよ」

 何だか、俺はとっさで訳の分からない説明をしてしまったが、少しは納得しているのかな? 同時に海斗さえ元気であれば、と思うと両親の苦しみを今更ながら感じていた 「さー、部屋に戻ろうか?」 「リュウ、又椅子押して走ろうよ」 「今日は駄目だな!又ヨシ子先生に叱られるから」 「リュウ、ゴメン叩かれて痛かった?」

 あの時の事憶えていたのだ 「海斗が謝る事ないよ・・そうだよ!凄く痛かったよ思い出しただけでも、おぉー痛タタタ、ヨシ子先生強いから」 俺は自分の頬を擦りながら顔をしかめて見せ その手で海斗の頬をなぜた これが子供の肌なんだ!なんて柔らかく弾力があり 少し感動さえ覚えた 海斗は俺の表情が面白かったのだろ 「ハハハ、リュウも痛いんだ」 俺は海斗の唇を指で押さえ 「海斗、内緒だよ」 海斗は唇を結んだまま 「うん」 と笑顔で答えてくれた。

 海斗は少し元気を取り戻し俺と病室に戻った、まだヨシ子は看護師と話しているらしく見当たらなかった、しばらく海斗と車の話しをしながら待ち、暫くしてヨシコが戻り帰る事にした、海斗はまだ俺に居て欲しい様だったがレース前にもう一度尋ねる事を約束して家路に着いた。

 ヨシ子は夕食の支度をしながら 「リュウ、看護師に聞いたのですが浩子別れるそうよ、私、腹が立って、もやし炒め.jpg海斗君に何故話たのかしら?明日聞いてみるわ」 俺も初めヨシ子と同じにそう思ったが考えが変わった 「やめた方がいいよ、浩子さんがヨシ子を信頼して話をするまで」 ヨシ子は怪訝そうに 「・・どうして?」 「俺も初めはそう思ったが、もう壊れたものは中々修復出来ないよ、浩子さんは決意したのかも、いずれ海斗に解かる事だよ、何時かは話さなければいけないからでしょう」 「そうよね、リュウの方が大人ね・・さぁーご飯食べましょう、もやし炒めと鳥胸よパフリカで味付けしたの・・どう?リュウの方が美味しく出来るね、この次はリュウの作り方教えてね」 「大丈夫だよ、美味しく出来ているよ、本当に上手くなったね」

鳥胸.jpg 食事をしながら俺は 「以前は直ぐにカーとなったが、ヨシコが教えてくれたから、それと俺、前ほどレースに情熱が無くなったみたい」 ヨシ子は意外な俺の言葉にキョトンして 「リュウ如何したの?私の事なら良いのよ、そう言ったでしょう!」 「そう云う事では無いよ、ここ2,3戦でトップが見えて来て俺の驕りかも知れないが、途端に何か虚しくなり、事故の後あたりから家庭を犠牲にしてまで世界に挑戦しても何年かかるか分らないし」 「だから・・」 「もう来年は29歳だよ!レースの世界では遅いよ、若くて早いドライバーがドンドン出てくるよ、俺、廻り道しちゃったから、それと俺と同期のレーサー達が経済的問題で自分の実力を発揮出来ず夢半ばで何人も消えていった人も沢山知っているし」

 ヨシ子は少し考え込んでいたが 「美奈子さんの事ね、4年半か5年位のブランク?でも決して無駄ではなかったのよ」 「解っているよ!今日つくづく感じたよ、それも自分で選んだ人生、巡り遇わせ此れが運命、自分で運んだ風かも」 「私はリュウに巡り遇ったこと凄く嬉しく幸せに思っていますよ」 「でも・・海斗なんか誰もが望んだ運命ではないのに海斗は背おって生きて行かなければならないと思うと・・」 「それで、此処のところ変だと思ったの・・急にあんなに甘えたり、黙りこんだり!リュウの事解っているつもりだったのに、正直女性の事と思った時期も有ったのよ・・でも何か違うなって、リュウの事を信じる事にしたの・・いやだ! リュウそんな目で見つめないでよ!ごめんなさい信じているんだから!」

 そんな事を考えていたのかと、ヨシ子を見詰めていた、それがヨシ子に通じたのか! 「他の誰がどう思うと、俺にはヨシ子が一番いいよ」 「ごめんなさい、解っているけど・・」 俺も何か自分の将来について霧の中にいる怖さを感じていた 「今日、何かもやもやした物がハッキリしたよ、ヨシコに逢えなかったら、目標を失いぼろぼろに生っていたかも」 ヨシ子はビックリした様に 「リュウ慌てないでね、辞める事は何時でも出来るのよ、あんなに他のチームからお誘いが有ったでしょう、其れだけリュウを認めたからよ、今結論出さなくても後悔はもうしないでね」

 「うん正直、初めは戸惑ったが俺の子供を海斗の様にはしたくないし出来きれば、海斗を引取りたい位だよ」 ヨシ子目を見開いて 「リュウ!子供はおもちゃじゃぁ無いのよ!」 俺だって実際に引き取る事など出来る訳がない 「ひどいな!俺だって其れくらい解っているよ、だから言ったのに!」

 「ごめんね解っているわ、だから安心してこの子生めるの、責任感の強いリュウだから言ったのよ、だからこそ 其れも兼ねて後悔してほしくないの、解るわね」 なんだ、おふくろみたいだ、俺はまだまだ子供か 「俺はただ最近そんな風に考えている事をヨシ子に伝えたかったから」

 「解ったわ、とにかく過酷なスポーツ、あの暑さの中経験や勇気だけではやり直せない年ですから、後から又始め様としても出来ないのよ、G(加速度重力・遠心力横重力等)に絶えて反射神経や長時間の集中力、瞬時の判断力、体力や筋力(内臓を支える筋力等も含む)や目の衰えなど良く考えてね」 ええ!いつの間に、調べたの?、カーレースに必要条件を調べている、やはり先生だ・・

 「何時の間に調べたの?」 ヨシ子は愛しい人を思いやる様に 「大事な旦那さんですからね、当然でしょう、この前の事故で擦過傷、打撲、圧迫、切断、骨折、の緊急処理を勉強し直したの」 「へー驚いたな!、そんなに思ってくれていたんだ!」 「リュウは私が、そんな怖い事辞めなさいと、言いたいのを堪えているのではないか?と思っていたでしょう、それは誰もが思う事よ、其の通り私もそうよ、でもレースをしているリュウを好きになったから応援したいでしよう、するからにはリュウに勝って欲しいわ」 「夕飯美味しかったよ、ご馳走様、さー休んでよ、大切な時だから後と片付けは俺がするから」

 「そりゃぁーレースに出る限り勝つもりだよ勝たなければ意味がないよ、だから負ける為に走る人はいないよ、さっきのヨシ子の説明でたりない物があるよ」 「なぁーに?」 「もう一つ守りたい人が出来た事」 「だから!それは言ったでしょう?」 「いくら言われても俺の気持ちには変わりないよ、心配掛けまいと思う気持ち本当に嬉しいし有難いが、俺の心の中に生まれてしまったんだ、消す事は出来ないでしょう・・これだけは、ヨシ子に知って欲しいのは、前の人は守ってやらなければいけなかったが、今わ守りたい人の違いだよ!」

 「それと、これは重要な事、レース中そんな心配を抱えて走れないよレースが始まれば俺は闘争心の方が当然、勝るよ、決して守りには入れないよ、多分他のレーサーもそうだと思うよ俺は闘争心の塊となって絶対引かない、そんな俺自身が怖いんだ言っている意味解るでしょ?それからチームの誘いは他にもっと若く素晴しいドライバーが出て来ればお払い箱になるって事!そんなに甘い世界では無いよ!それと、不況になれば、真っ先に切られるよ」

 焦れんまで少し荒々しく  「俺はレース辞めたくないよ!何時までもレース続けたいよ!気力と努力と言うけれど、でも何の保障もなく劣れて行ってしまうんだ!・・ヨシ子に当たって駄目だよね」

 俺 「これは以前に経験していやと言う位苦しんで、俺からレースを取ったら本当に何も残らなくポッカリ心に穴が空いた様で虚脱感だけになってしまい、なんの気力もなく過ごした時期もあったが今は違うと思う、運命に身を任せる気は無いが矛盾に思てもこれも運命、ヨシ子に出会えた事だと思うよ」 本当は優柔不断な俺自身に腹が立っていたのだろう、だが何時も何処かでこのままレースを続けられない不安が頭の片隅から広がってくる、はそんな俺の不安がヨシ子には解っているのだろ

  ヨシ子戸惑い顔で 「そう言って頂いて嬉しいわ、リュウを傷つけてしまってごめんなさい!リュウの言う通りねリュウの性格は知っているわ意味も解っているし、人一倍正義感と闘争心が強いからね私も恐いわ、一人で考え込まないで之からも、話してねただ安易に言っている訳では無いのよ、本当に後悔のない様にねリュウに甘えられる事嫌いじゃないわよ、幾ら甘えても良いからゆっくり考えてね」。

タッチおじさん ダヨ!.jpg フー!次に行くか!..此処まで読んで下さり有難う御座いますStor【前編11】へ続きますクリックね《http://touch-me.blog.so-net.ne.jp/2010-12-11-1是非お読み下さる事お願いね


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読んだよ105

コメント 14

ナベジュン

ご無沙汰しております。
いつも交流ありがとうございますm(_ _)m
最近仕事が慌ただしかったので自分のブログを改新するのもやっとですがひとまず落ち着いたので参上しました。
空いた時間を見つけ、いずれ小説をすべて回覧させて頂きます。

ウインドサーフィンの講習会の画像が美しく、とても印象に残りました(^-^)
カーレースやグルメネタも含め、これからも楽しみに見させて頂きますヾ(@⌒ー⌒@)ノ
by ナベジュン (2013-02-20 17:25) 

vientre-dolor

一度では読み切れないので、また明日訪問させて頂きます。(__)
by vientre-dolor (2013-02-20 19:34) 

テレーズ

niceが2つ出来ましたが、今は新しいブログは
so-netのトラブルで作れませんので古いブログを
蘇らせています。私のブログなら何処でも
小説の宣伝自由です。
by テレーズ (2013-05-07 22:38) 

テレーズ♪

私もさっぱり分かりません。「ブログ紹介」の青いボタンさえ出ると、分かり次第、紹介をするんですが、簡単ですから誰にでも出来ますが、ボタンがなければどうすることも出来ません。
by テレーズ♪ (2013-05-11 19:44) 

テレーズ♪

マイクロソフトに電話しましょう。もし、おじさんが
マイクロソフトのユーザーなら製品に電話番号の記載があります。
by テレーズ♪ (2013-05-12 18:29) 

ちゅんちゅんちゅん

こんばんは!
謎の人物出現ですね~!
リュウとヨシ子さんの気持ちも
複雑に交差するようになってきたし・・・。
どうなるんでしょう(^^)
by ちゅんちゅんちゅん (2013-06-16 02:33) 

つなみ

タッチさん、こんにちは(⌒∇⌒)ノ"
ブログ更新しました(*´∇`*)
いつもありがとう。
by つなみ (2014-12-03 18:25) 

つなみ

タッチさん、お誕生日おめでとうございます~!(*´∇`*)ノシ
お健やかな良い一年を重ねられますように。
by つなみ (2015-03-16 12:13) 

つなみ

タッチさん、いつもありがとうございます(*´∇`*)ノシ
by つなみ (2015-07-31 14:08) 

ちゅんちゅんちゅん

こんにちは!
寒くなりましたね~(○_○)!!
にゃんこの為に
エアコン&電気ストーブで真冬状態に
なりました(笑)
インフルエンザなど
お気をつけ下さいね~!
いつも温かいコメント、ありがとうございます☆
これからもどうかよろしくお願いいたします
(*^^*)
by ちゅんちゅんちゅん (2015-11-27 13:26) 

mimimomo

こんばんは^^
明日の準備が少し片付いて、この記事を今読ませていただいたところ。
by mimimomo (2015-12-31 18:35) 

ま〜くん

タッチおじさん お久しぶりです^^
読ませて頂いています。
久々に更新した別館にお越しいただき
ありがとうございますm(__)m
by ま〜くん (2016-04-01 23:22) 

mimimomo

こんにちは^^
明日から関西方面へ夫と紅葉狩り。
体調が良いと良いけれど(><;
by mimimomo (2017-11-09 15:30) 

mimimomo

こんばんは^^
ご訪問ありがとうございました。
今日はあまりスッキリしない体調でしたが、夕方からは普通になっています^^ どうしてよかったり悪かったりするのか分からないですが・・・
でもどちらにしろ少しずついい方へ向かっているようです。
金曜日にパソコン用の眼鏡が出来上がります。
今の眼鏡は度数があってないらしく左目が特にひどく、字が歪んで見えるのです。
新しい眼鏡が出来たら、ゆっくり読ませていただきますね^^
by mimimomo (2017-11-17 18:46) 

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